ふなっしーになりたかった

氷河期サバイバーの雑記

会社を選ぶ際は、役員の前職に注目すべし

転職の際、「出来るだけ自分にあった会社を選びたい」と思うのは当然のことだ。

求職者は、業務内容、組織体制、社風、その会社が扱っているサービスの内容、規模など、様々な要素を見て、自分にあった会社を探している。しかし、求人広告におけるこれらの内容は、規模を除いてあまりあてにならないことが多い。

業務内容が入社後に変化するのは当たり前。社風なんていくらでも嘘が書ける。サービスの内容はパッと見が良さそうなものだけを掲載しておき、入社後に担当することになるサービスは全然別物というのもよくある話だ。

とはいえ、何の情報もなしに会社を選ぶのは難しい。誰でも知ってる有名企業ならともかく、中小企業が何をやっているかなんて誰も知らない。そこで、私がいつも参考にしている、会社の雰囲気をつかむのに役に立つ情報をお伝えする。

それは、経営者(役員)の経歴だ。

会社には必ず経営者がいる。会社は、本質的には経営者の夢をかなえるための場所だ。ルールも、重視するものも、全て経営者が決める。「従業員がルールを作る」みたいな会社もあるが、経営者の意思に反するルールは作れない。

つまり、社風には必ず経営者の思想が反映される。そんな経営者が、「今まで何をやっていた人なのか」を見れば、その人の考え方がある程度見えてくる。

人の考え方は今までの経験に大きく左右される。

営業経験の長い人であれば、重視するのはもちろん売上だ。売上を重視しない経営者はあまりいないが、商品開発などの経験が長い経営者は、売上よりも会社の技術力や製品の品質を優先する傾向がある。コンサル出身では、人を説き伏せるような能力を重視する人に多く出会っている。

全て最終的には売上、利益といったかたちに集約されるのだが、そのために何が必要と考えるのかは、人それぞれということだ。何でも無理矢理売ればいいと思ってる人もいれば、良いものを作れば売れると思っている人もいるだろう。実際にはそこまで単純なわけではないが、考え方の根底を支えるものは存在する。

人それぞれではあるが、人は自分の過去を肯定し、美化する傾向がある。経営者になるような人の多くは、過去になんらかの成功体験を持っていることが多い。その成功体験が、自身の経営哲学に繋がるのは当たり前だ。

では、それをどうやって利用するか。

大雑把に言えば、自分と似たような職種を経験してきた経営者が運営する会社であれば、自分の職種が重要視される可能性は高い。現場をよく知っているだけに、自分の望む社風を伴っている可能性も高いだろう。

しかし、その分だけ厳しい目で見られる可能性も高い。他職種より難易度の高いことを要求され、出来なければ「使えない」と思われるだろう。

もっと細かい話もあるが、それは別の機会に。

私自身転職を多く経験しているため、様々な経歴を持つ経営者の元で働いて来たが、驚くほど経営者は前職の経験を引きずっている。

自分の職種に詳しい経営者の元で働けば、重要視はされるが、要求は厳しくなる。逆に、自分の職種のことを全く知らない経営者の元で働けば、適当な扱いを受ける代わりに、仕事が出来なくてもバレなかったりする。制度は重要視される職種を中心に作られる。

自分の今のレベルに合わせて、経営者の経歴を見ながら面接を受けて見て欲しい。予想以上の成果、気づきが得られるはずだ。

なお、複数の役員を抱える会社で、自分と同職種出身の役員がいない会社は避けた方が無難だ。その職種では「出世出来ない=扱いが悪い」ケースが少なくないからだ。